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健康かながわ

生活習慣病「食事指導」

今年度の第五回目の健康管理懇談会が12月5日、フォーラム横浜で開催。講師に聖マリアンナ医科大学病院の中村丁次栄養部長を迎え、生活習慣病「食事指導」をテーマに行われ、77団体、91人が参加した。

聖マリアンナ医科大学病院の中村丁次栄養部長が生活習慣病「食事指導」をテーマに「生活習慣病の危険因子を形成する食習慣」と題して講演を行った。

以前多かった脚気や夜盲症などは栄養欠乏として疾病対策が行われてきた。しかし高血圧、肥満、高脂血症など生活習慣病が増加する中で、栄養欠乏症から栄養過剰症の予防へと、栄養所要量の見直しが必要になってきた。そこで栄養過剰を予防するために食事摂取基準としての"許容上限摂取量"が設定された。「許容上限摂取量は、個人の健康状態や栄養状態を評価、判定するもので、その数値は生活習慣病の誘引となる危険因子を軽減したり、除去するための適正量を知るものです」と中村部長は解説する。
また生活習慣病の危険因子には、食習慣の中でも、過食の習慣、偏食の習慣、高食塩食の習慣、不規則な食習慣などがあり、このような食習慣があれば適正な食べ方への改善が必要になってくる。

そこで「生活習慣病予防や改善のための"食事指導"をする場合は、今現在の生活状況を聞くことはもちろんですが、二十代の頃からの体重、血圧、中性脂肪、それに食歴などを聞くことも重要で、そこから長年の生活習慣や現在の生活が見えてきます。それが本人の自己認識につながり、生活習慣改善の行動変容への足がかりになってくるのです」と中村部長はいう。そして「生活習慣病の予防には、食習慣の改善だけでなく、睡眠、喫煙、運動、間食などの生活習慣全般をきちんとすることが大切なのです」と講演を行った。

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