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健康かながわ

健診データに基づく個人及び集団アプローチ、評価 -効果的な健診データの活用と分析

かながわ健康支援セミナーが12月10日に開催された。講師に聖マリアンナ医科大学予防医学教室・吉田勝美教授を迎え「健診データに基づく個人及び集団アプローチと評価方法-効果的な健診データの活用と分析」のテーマで講演が行われた。このセミナーは事業所の健康管理担当者を対象に、最新の医療や健康づくりに関する情報を提供するもので、当日は91体から114人が参加した。

講師の吉田教授は厚生労働省「健康診査の実施等に関する指針検討会」で健康増進法に基づく「健康診査等指針」(本年8月1日施行)の土台を作成してきた。 同指針では、健診実施とその結果通知、健康手帳などによる健診結果情報の活用の仕方および個人情報の取扱いなどについて基本的な事項を定めている。

「生涯健康管理」をポイントにおいている新しい健康診査のあり方では、従来の疾病発見と振るい分けといったスクリーニング重視から事後指導にシフトし「情報提供の促進」が重要となってくる、という。 吉田教授は健康診断は変わる時期にきている、と言い、健診結果をいかに活用するかが問われていることを指摘する。
集団全体に働きかける「ポピュレーションストラテジー」も健診結果の活用には欠かせない要素となる。信頼のおける評価軸をもとにリスク評価を行うことはポピュレーションストラテジーの第一歩。

当協会が加盟する全国37団体で組織されている予防医学事業中央会と吉田教授が開発した「地域職域診断システム」では全国の中央会支部から集めた250万件の定期健康診断データを全国平均とし、自集団とのデータを比較することが可能で健康課題となりうる項目を自動的に抽出。この機能は利用者になじみやすいように検査項目と生活習慣項目のワースト3が表現されるユニークなもの。

また個人の健康危険度を予測するシステム「HRA」をインターネットで利用できる体制を中央会では整備している。 対話型シュミレーションで自らの生活習慣の改善に取り組むHRAは開発者による吉田教授により、効果も実証されており、健診結果の活用方法の新たな方法論を提示しているといえる。

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