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健康かながわ

今、求められる健康教育

今年度第一回かながわ健康支援セミナーが7月21日、神奈川県予防医学協会7階会議室で開催された。講師にビーイングサポート・マナ代表の村田陽子保健師を迎え「今、求められる健康教育-従業員のQOLを高めるために、コーチング手法を取り入れて-」をテーマに講演が行われた。このセミナーは神奈川県予防医学協会が事業所の健康管理担当者を対象に、健康管理や医療の最新情報を提供するもので、63団体76人が参加した。

健康とは?と聞くと、体が健康になることに偏って、心の健康と分けて考える傾向がある。しかしその人が元気で生き生きと、満足した人生を送ることができていることが健康な状態ではないでしょうか。
村田講師は「健康診断のデ-タ-上、問題のない身体になることを目指すのではなく、彼らのQOLをあげ、よりよく生きるための健康相談をしてゆきたいのです」と話す。

そう考えるのであれば、健康相談は従業員・職員が健康になるための要素や必要だと思うもの、見直したいと思うもの、例えば、価値観、仕事、家族、人間関係、コミュニケーションの取り方などがテーマとなる。従来だと「運動したいが時間がない」という人に、「仕方ないですね」で終わっていた相談を、「その時間を作る方法を考えてみたいですか」と聞いていく相談になる。

その健康相談で重要なことは、目の前の従業員・職員の、知識・やる気、さらには健康意識レベル(無関心期、関心期、準備期、実行期、実行継続期)が今どの段階にいるかを知ることである。それによって教える部分の多いティーチングや、自ら考えて気づき自分に合った方法を探してゆくコーチングを取り入れることになる。

健康相談を進めていくと、①自分の話したいことが自由に話せる、②自分の話したいことが自由に話せてうれしかった、③自分の問題や求めているものが見えてきた、④自分の問題解決方法、望んでいることや方向性がみえてきた、⑤決断する、という変化をする。

このように、現状把握と望んでいるものが明確であれば、自己決定や行動選択がたやすくなり、最終的に本人の意志で自由に決めることができると村田講師は説明した。

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