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健康かながわ

わかりやすい健康管理―健康管理活動の効果的な進め方―

平成21年度第7回目の「かながわ健康支援セミナー」が、2月19日に横浜市関内の松村ガーデンホールで開催された。テーマは『わかりやすい健康管理―健康管理活動の効果的な進め方?』として、労働衛生コンサルタント事務所オークスの竹田 透所長が講演。72団体81人の参加者を迎え、好評のうちに本年度の最終セミナーが終わった。

誰が何のためにしている保健活動か

image「産業保健活動は様々ありますが、何を目的にしているのかがわからないまま実施されているケースもあるので、ここで日ごろ産業保健に携わっている皆さんに次の3つの質問(表1参照)をしたいと思います」という言葉で始まった今回のセミナー。

Q1は、自分の現在の活動を把握・整理 Q2はできていること、できていないことの見直し Q3は、自分の活動の今後の目標を立てることでモチベーションにつなげていくのだという。そして、この3つの質問に答えられれば、事業所での健康管理活動を確実に進めていくことができると竹田講師はいう。

そのためにまずは、産業保健活動の考え方をきちんと整理する必要があるとして、①定期健康診断 ②健康づくり ③過重労働対策④メンタルヘルス対策⑤母性健康管理 ⑥感染症予防 ⑦喫煙対策⑧VDT対策 ⑨職業病対策 ⑩その他 の10項目を健康管理のテーマとして上げ、それぞれの具体的な活動内容を説明しながら、日ごろの健康管理活動を自分なりに整理することを勧めた。参加者は、ワークシートを使って自分の日ごろの活動をチェックするという演習がなされた。

また竹田講師は「予防活動と保健活動に分けて、産業保健を考えることが勧められます」という。さらにその予防活動は、<一次予防><二次予防><三次予防>の3つに分類され(表2)、保健活動も図1に示すように、3つに分類されると話す。この分類に基づく健康管理活動の実際をまとめたのが表3になる。

「これはあくまで例で、それぞれの事業所や活動している人によって多少は変わるはずです。こういう表を作ることで、自分がやっている保健活動のできていること、できていないことが見えてくれば良いと思います」と話す竹田講師。そして、ここでとても大事なのが『産業保健の目的』(表4)なのだそうだ。

「以前〝産業保健にかかわっていて何がおもしろいのか〟と尋ねられたことがあります。よくよく考えて、働いている人の『働きたい!』という気持ちをサポートしたいからだと答えました。自分が専門家として何をしたいのか。その目標を見据えて、産業保健の目的を達成するのに何が必要で何が不要かの取捨選択をはっきりさせ、その上で専門家としての自分の実践したいことを具体的な施策に入れていけるような流れを作ると良いと思います」と仕事へのモチベーションを保つコツを伝授。

アウトソースの活用で効果的な健康管理

imageさらに「産業保健の分野は、医療的なことから法律的なことまであって難しい分野です。事業所内ですべてやろうとせず、コンサルティングのできる専門家や健診機関、公的機関などの経験豊富なアウトソースを上手に活用していくのが、健康管理活動をスムーズに続けていくためのポイントでもあります」と締めくくった。

竹田講師の講演後、当協会の小林一朗運営部担当部長から『中央診療所のフォローアップ体制のご紹介』として、定期健康診断後の健康管理までをトータルケアする当協会のシステムをインフォメーションする場面もあった。

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