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乳がん検診

乳がんは、女性がかかるがんのうち最も多いがんです。年間4万人ほどが乳がんと診断され、およそ1万人が亡くなっています。乳がんは早期に発見し、適切な治療をすれば「治るがん」であるといわれています。厚生労働省は、平成16年から、乳がん検診については40歳以上を対象にマンモグラフィ(乳房X線撮影)と視触診との併用検査とすることとしました。

特徴

当協会では、視触診・マンモグラフィ併用検診を年間約1万6千人の方に実施しています。

検査方法

●乳がん視触診について

視診とは、乳房の大きさや形・左右の乳頭の位置・乳房の変形・左右差の有無、皮膚の状態 また乳頭部のただれや異常分泌がないかを医師の目で見て判断することです。

触診は乳房を実際に触ってみて、しこりがないかを判断し、しこりを触れた場合は場所を確認し、しこりの大きさ、形、硬さ、表面の状態、可動性などをチェック することです。

乳がん検診の詳細はこちらをご覧ください。

●マンモグラフィ検査

photo imageマンモグラフィは、乳房のX線撮影のことで、乳房は乳腺や脂肪など柔らかい組織でできているため、乳房専用の装置を使ってX線写真を撮影します。

マンモグラフィ撮影では、乳房を2枚の板で圧迫を行って撮影します。乳房は立体的で厚みもあり、そのまま撮影すると乳腺や脂肪、血管などで、腫瘍があっても写し出されないこともあります。

そのため、乳房全体が撮影フィルムの中にもれなく写し出されるように乳房を片方ずつ、フィルムを入れた台と透明なプラスティックの板にはさんで撮影するのです(写真下)。

視触診で発見が難しい乳癌や腫瘤となる前の乳がんなどの発見に役立ちます。また再現性のある検査であるため、前回の検査と比較することもできたり、いつでもどこでも誰でも診ることができるため、検診に適しているといわれています。

マンモグラフィ検診の詳細はこちらをご覧ください。

精度管理

視触診は、「神奈川県乳がん集団検診協力医療機関連絡会」に参加する外科医師が実施しています。

マンモグラフィ撮影は、「マンモグラフィ検診精度管理中央委員会」の検診マンモグラフィ撮影認定放射線技師が撮影しています。マンモグラフィの読影は、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会の検診マンモグラフィ読影認定医師による二重読影を行い、ダブルチェック体制をとっています。

事務局

神奈川県乳がん集団検診協力医療機関連絡会

昭和60年度に乳がん検診が老人保健法に加わり、実施主体が市町村に変わりました。それを契機に、当協会を事務局として「乳がん集団検診協力医療機関連絡会」(現会長 福田 護 聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニック院長)が発足しました。

この連絡会は、「県生活習慣病検診管理指導協議会乳がん分科会(会長 福田 護(同上)、事務局 県保健福祉局)」の指導のもと、検診精度管理面の検討と、検診の円滑かつ効率的な運営を図るために設置運営されています。

年に1回、協議会を開催し、集団検診ならびに追跡調査の状況を報告し、精度管理のチェックをするとともに、検診の実務上必要な情報交換を実施しています。

追跡調査の結果は、連絡会の医療機関の代表が毎年「日本乳癌検診学会」に報告し、全国における神奈川の検診実態把握と精度向上に努めています。

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