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トリグリセリド(TG:中性脂肪)
―脂肪の主成分、肥満の指標―

食物として取る脂肪の大部分が中性脂肪(トリグリセリド)です。エネルギー源として使われ、余分なものは肝臓や脂肪組織に蓄えられます。脂質・糖質・アルコール等の取り過ぎや肝臓病・糖尿病で高値になります。

中性脂肪と呼ばれるものの90%以上はTGであり、中性脂肪と同義語と考えて差し支えありません。食事による脂肪、炭水化物などカロリー摂取が増えると血清TG値は増加します。また、TGは食事から摂取される以外に肝臓でも合成されています。このため炭水化物を多くとってもTGは増加します。飲酒によっても肝臓でのTG合成が亢進します。過剰のTGは肝臓に蓄積され脂肪肝の原因となります。さらに慢性的になると肝細胞に繊維化が起こり肝硬変へと進行します。

このようにTG値はカロリー摂取によるものと、肝臓での合成によるものとに分けられるため、栄養状態、小腸での吸収能、肝臓での合成能の指標となります。合成が亢進する状態すなわち肥満症や糖尿病の評価の一つに用いられています。

基準値
50〜149 mg/dl

関連する疾患
(高TG血症)
1.動脈硬化促進因子であり、高コレステロール血症が合併すると虚血性心疾患や脳卒中など動脈硬化性疾患のリスクが増大。
2.急性膵炎発症の危険因子。食事に由来する血清TG値が1,000 mg/dl以上になると危険域。

(TG低値)甲状腺機能亢進症、重症肝疾患、胃腸切除後の吸収障害、腫瘍などによる代謝異常

+アルファの豆知識
その1

血清TG値は食後4〜6時間で最大値となります。TGの検査を受ける場合には早朝空腹時に採血するか、12〜16時間絶食後に採血する必要があります。