胃がん検診

どんな検査?

胃がんの一次検診では、問診、胃X線検査、胃内視鏡検査が勧められています。
「胃X線検査」は「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン」(2006年)で、「対象とする集団の胃がんによる死亡率を減少させる」という胃がん検診の目的に合致すると科学的に証明され、「効果あり」と判定されています。
「胃内視鏡検査」については2014年に同ガイドラインが見直され、一次検診の方法として推奨されました。

検査の重要性

日本人の胃がんは減っているといわれていますが、それでも胃がんの罹患率は大腸がんに次いで第2位(2018年)で、死亡数も肺、大腸がんに次いで第3位(2019年)。まだまだ上位を占めています。
胃がんは早い段階で発見されれば完治する確率も高くなり、胃を切除せずに、内視鏡治療で治る可能性もあります。そのためにも精度の高い検査を定期的に受け、いつもと違う変化を見逃さないことが大切です。

胃X線造影検査(バリウム検査)

検査時の服装
ボタン・金具が無い服装でお願いします。ガウンが必要な方は看護師にお申し出ください。
ゲップは我慢してください。 検査についての詳しい説明はこちら
胃が膨らんでいるほうが広い部分を観察できます。胃袋のしわを伸ばし、小さい病気も見逃さないためです。胃のふくらみが足りない時はもう一度、発泡剤(空気)を飲んでいただきます。ゲップがでたときや十二指腸のほうに空気が抜けた場合などです。
何度も体の向きを変えて写真を撮ります。
バリウムを胃の粘膜全体に付着させるため、はじめに寝台の上でグルグルと回っていただきます。そのあと、いろいろな方向から撮影します。そのため寝台ごと頭が下がったり何度も体の向きを変えたりする必要があります。「右側」「左側」という指示がわかりづらいことがあると思いますが、あわてずにがんばって動いてください。
検査後、下剤を飲んでください。
バリウムは胃から腸へと送られます。腸ではバリウムの水分だけが吸収されるので腸の中で固まり易くなり、便が出なくなる恐れがあります。特に便秘の人は必ず下剤を飲み、水分を多めにとり早めにバリウムを排出するようにしてください。

胃内視鏡検査

経鼻内視鏡と経口内視鏡を選ぶことができます
内視鏡検査は、口から内視鏡を入れる「経口内視鏡」と鼻から内視鏡を入れる「経鼻内視鏡」とがあります。
当協会の「経口内視鏡」は、嘔吐反応が軽減されるように経鼻内視鏡と同じ口径の細いものを使用しています。それでも強い嘔吐反応や開口障害がある人には、「経鼻内視鏡」をお勧めしています。ただし、鼻の内腔が狭い、曲がっているなどの場合には、「経鼻内視鏡」は難しい場合があります。
安全面を考え、鎮静剤は使用していません
いわゆる「眠っている間に検査が終わる」鎮静剤は、時として呼吸抑制や血圧低下などの重篤な偶発性が生じることがあり、安全性を重視する観点から当協会では使用しておりません。
経鼻内視鏡検査の場合は両鼻に、経口内視鏡の場合はのどに、検査前にスプレーで麻酔を行います。
検査後は30分の飲食禁止
個人差もありますが、検査の30分後に水を飲んで、のどの麻酔が取れていれば飲食は可能です。

中央診療所

神奈川県横浜市中区日本大通58 日本大通ビル

045-641-8501(代表)中央診療所のご案内へ

集団検診センター

神奈川県横浜市金沢区鳥浜町13-7

045-773-1921(代表)集団検診センターのご案内へ

ページ先頭へ