乳房の構成について
乳房の内部は、主に脂肪組織と乳腺組織からできています。
一般的に、乳腺は30~40歳代をピークに発達し、閉経とともに脂肪へと変化していきます。年齢以外に体重、授乳歴、ホルモン療法の有無などによっても変化します。乳腺組織の多い少ないは、体質であり病気ではありません。
「乳房の構成」は、乳房における乳腺と脂肪組織の分布と割合を示すもので、「脂肪性」、「乳腺散在」、「不均一高濃度」、「極めて高濃度」の4つに分類されます。
乳房の構成 |
乳腺の脂肪の量と割合 |
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脂肪性 | 乳房はほぼ完全に脂肪に置き換えられている。 |
乳腺散在 | 脂肪に置き換えられた乳房内に乳腺実質が散在している。 |
不均一高濃度 | 乳腺実質内に脂肪が混在し、不均一な濃度を呈する。 |
極めて高濃度 | 乳腺実質内に脂肪の混在はほとんどなない。 ![]() |
「マンモグラフィガイドライン」および「マンモグラフィによる乳がん検診の手引き」より引用
乳房内の乳腺組織が多いほど、マンモグラフィの撮影画像は白くなります。
マンモグラフィでは、一般的に「不均一高濃度」と「極めて高濃度」は、病変が隠されて見えにくくなります。