法人向けサービス
健康かながわ

講演レポート

image12月6日、女性フォーラム(戸塚区)で開催された健康管理懇談会は、統一テーマを「これからの健康管理活動―健康日本21と産業保健・個別健康指導のアプローチ」とし、立場の異なる二人の講師を招いて講演が行なわれた。一つ目が「健康日本21と職場の健康管理」と題して神奈川県衛生部地域保健課の柴田則子技幹が講演。

厚生省では国民の健康寿命を延ばそうと「健康日本21」を提唱している。この具体的な推進にあたって神奈川県でも「健康日本21神奈川計画」(仮称)の策定に尽力している。柴田技幹は年代ごとの課題やデータなどを盛り込んでいるその素案を紹介。

「六十五歳以上の人口が一四%を超える高齢社会に欧米では百年かかりましたが、日本は二十四年で、神奈川県ではもっと早く十七年で到達しようとしています」という。そうした状況を踏まえ、計画では神奈川県の生活習慣病などの特徴を疫学的に分析し、(1)体重は健康のバロメーター(2)おいしく、楽しく、きちんと食べよう(3)身体を動かそう―など十項目に具体的な数値を示して「かながわ健康づくり十か条」を提唱していると講演。

image次いで富士ゼロックス(株)全社産業医の河野慶三医師が産業医の立場から「これからの健康管理活動」を講演。河野医師は、労働者の健康に関する事業者責任について、最近の流れを一九九六年の労働安全衛生法改正と安全配慮義務のれ両面から解説。

安全配慮義務については某代理店の過労死判決により、「業務と密接な関係を有する健康障害、メンタルヘルス不全を起こさない、それに陥った労働者を増悪させないように配慮することも含まれるようになりました」という。

そこでこれからのキー・コンセプトは「労働者の健康をリスク管理の対象とすることです」と話す。そして河野医師は富士ゼロックスでの産業医による全員面接の取り組みや同社の就業規則の一部である安全衛生規則を改正した事例を紹介した。

中央診療所のご案内集団検診センターのご案内