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健康かながわ

健康管理と事後フォロー

当協会では事業場の産業医や健康管理スタッフなどを対象に「健康管理懇談会」を年7回ほど(今年度前半の予定は表の通り)開催している。その1回目が7月31日、当協会7階松村ガーデンホールで行われた。

今回のメインテーマは「健康管理と事後フォロー-行動変容をさせる効果的な実践方法」とし、㈱日立製作所戸塚健康管理センタの白石尚子保健師による事例報告と東海大学健康科学部の河野啓子教授による講演がなされた。保健師などを中心に94団体129人が参加し、事後フォローに関心が高いことが伺われた。

事例報告を行った白石保健師は、「私たちは一生懸命に頑張っていても有所見率が下がらず、有所見者に呼びかけてもなかなか来てくれない現状がありました。そこでその状態を何とかするために私たちは有所見者のみのハイリスクアプローチから社員全員に対してのポピュレーションアプローチへ転換しました」と2000年6月から実施した全員面談の導入経過について話す。具体的には約2400人前後の全社員を健康診断後、2ヵ月以内に産業医、保健師が1人30分、1日平均8人の面談をしているという。その際、心身の両面からのアセスメントをするため、構造化面接を行い、5年後、10年後の未来のライフイメージを社員と共有していくことなど、白石保健師は具体的な社員への話しかけの言葉も交えて紹介。

事例紹介後、河野教授が「健康的生活習慣実践へのサポート-考え方と実践方法のいろいろ」と題して講演。河野教授はこれまで実践されてきたヘルスビリーフモデルなど10にわたる「健康教育の理論とモデル」を解説。そして自らの実践と白石保健師の対応に触れながら健康支援をするための方法を9つに整理して講演を行った。

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