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健康かながわ

施設見学/(株)荏原製作所

image神奈川県予防医学協会では県内事業所の産業医や健康管理スタッフを対象に情報提供の場として「健康管理懇談会」を年7回開催している。第3回目は9月27日、(株)荏原製作所藤沢事業所の施設見学を行い、32団体35名が参加した。

同事業所は1965年に操業を開始した東洋一のポンプの生産工場で、現在はポンプの生産に加え、精密機器や冷凍機などの設計、生産を行う主力工場であり、約3000名の人々が働いている。
荏原製作所藤沢事業所では、健康管理・安全管理・環境管理スタッフが連携し、働く人々の健康と安全を推進している。「働く人々の幸せを考える」ことを基本にした健康管理の具体的進め方について、野田弘美産業医から説明があった。(写真右)

健康診断の事後措置において、一律に就業制限を決めるのではなく、自己管理能力や遂行業務との兼合いを考慮し、オーダーメイドの健康管理を行うこと。また、集団教育等においては、実際の健診データに基づいた解析結果を提示し、生活習慣の改善がデータの改善に結びつくことを根拠をもって保健指導を実施し、個人の生活習慣の改善度について評価しているという。

image過重労働災害防止についての対策としては、通達に沿って、労災2次給付による健康診断や超過勤務健診も開始。既往歴や血圧、体重と生活習慣の調査およびメンタル面での疲労度をチェックし、必要な保健相談を展開し災害の予防に努めている。また、メンタル対策としては、毎年の健診時に看護職によるショートヒアリングを施行、その中にメンタルチェック項目を加え、早期発見に努めるとともに、うつ病に関しての啓蒙を行い、相談をしやすい体制をつくることで早期治療に結びつき成果をあげているという。

また、吉川恵美管理栄養士は従来からの習慣を打破し、できる改善からすすめること。栄養の改善には適切な情報提供が必要ということで、工夫をした栄養マップや簡単な栄養バランスの評価方法について説明があった。また、環境管理室の高橋良周副部長からは化学物質の管理について説明があった。

参加者はウォーキング体験グループと施設見学コースに分かれ実習を行ったが、小雨にも関わらず、好評であった。ウォーキングでは、構内のウォーキングマップに沿ったコースでニコニコペースを体験し、また施設見学では、局排装置や腰痛予防のための小型リフト、最新の汚水処理施設を見学した。

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