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健康かながわ

自己管理のための栄養学

image第5回かながわ健康支援セミナーが12月13日、神奈川県予防医学協会の7階会議室(松村ガーデンホール)で開催された。神奈川県立保健福祉大学栄養学科の鈴木志保子助教授が、「自己管理のための栄養学」をテーマに講演し、事業所で労働衛生に携わる健康管理担当者50人(41団体)が参加した。

生活習慣病予防やもっと健康になるための方策に関する情報は数多くある。しかしその情報が自分にとって必要なものか不必要かは、自分で判断しなければならない。その判断を的確にし、自己管理をするためには、さまざまな知識と自分の身体についての把握が必要である。

自己管理でまず必要なことは自分の身体の情報を知ることである。その情報の第1は、「朝一排尿後の体重」である。体重を毎朝確認することは、体重の増減に敏感になり、前日の食事内容・時間、活動量など生活全体を考察し、コントロールする手立てになる。したがって朝一排尿後の体重は生活習慣病予防に有効な自己管理の一つである。

体重以外の情報としては、「体脂肪率」、「基礎体温」がある。数値に変化が見られたら、身体のリズムや体調をくずしていることが考えられる。特に体温を上げるための「朝食」を抜くことは体調を崩すのでしてはいけないと鈴木講師は解説した。

また「尿」、「便」など身体から排出されるものの確認も重要で、排便の有無や回数、臭いは、胃腸の調子を知るうえで必要な情報である。

身体の変化や痛みなど、身体の声に敏感になることが大切で、毎日の記録を“日誌”につけることを勧めた。
さらに保健指導をする者は、性別・年齢・活動量など、1人ひとりの違いをしっかり考慮したうえで、食事(食品選択)の指導に当たってほしいと鈴木講師は講演した。

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