肺がん検診

どんな検査?

肺がんは気管、気管支、肺胞の細胞ががん細胞になり無秩序に増える事により発生します。喫煙が大きな危険因子であり、肺がんとの因果関係が深いと言われています。
主な検査としては胸部X線検査、マルチディテクタCT検査、喀痰検査などがあります。

検査の重要性

肺がんの予防には禁煙が最も重要ですが、定期的に検診を受けて早期発見に心がけることも大切です。
肺がんの検診方法として“効果がある”とされていることは「胸部X線検査」です。きちんと精度管理されている肺がん検診では「胸部X線検査」による検診が有効であるという報告が神奈川県下の市医師会グループの研究でも報告されています。喫煙者の場合は、「胸部X線検査」と「喀痰細胞診」を組み合わせて検査することで、喫煙により発生しやすい肺門型肺がんを早期に発見することが可能です。この検査の対象になる喫煙者とは喫煙指数が(1日喫煙本数×喫煙年数)が400または600以上の方です。
最近では、胸部CTの普及に伴い、「胸部X線検査」では発見できないような15mm以下の小さな末梢型の早期肺がんが多く見つかるようになり、実際このような小型肺がんの予後は良好です。「胸部CT検査」が検診に有用であるかどうかについてはまだ検討さているところですが、人間ドックなどの任意型がん検診では「胸部CT検査」が取り入れられてきています。

県内初の「肺がんCT検診認定施設」です
当協会は、2021年9月に特定非営利活動法人「肺がんCT検診認定機構」より『肺がんCT検診施設認定』の承認を受けました。
特定非営利活動法人「肺がんCT検診認定機構」は、日本医学放射線学会・日本呼吸器学会・日本呼吸器外科学会・日本肺癌学会・日本CT検診学会・日本放射線技術学会の6団体により2007年3月に設立され、肺がんCT検診領域で一定レベル以上の技量・知識・経験のある”医師”、”技師”、”施設”の認定を行っています。
施設認定制度は2018年4月に制定され、2022年4月現在で全国53の医療機関が認定取得しています。神奈川県では当協会1施設のみ認定されており、県内初の認定施設となります。

胸部X腺検査

胸部X線では胸の写真を2枚撮影します。肺の全体像や大血管の走行、心臓や横隔膜等の形状や、骨の状態などが観察できます。

肺炎・肺結核・肺がん等の肺疾患、心拡大や大動脈に変化をきたす循環器系の異常を専門医が、読影診断します。

この検査はX線検査の中でいちばん馴染み深い検査でしょう。技師の声にあわせて息をいっぱい吸い(肺全体を膨らませて)止めて下さい。あっという間に検査は終わります。

かく痰検査

喀痰細胞診検査

胸部X線検査と喀痰細胞診の併用による肺がん検診は、厚生労働省でもその有効性が確認されております。

喀痰(かくたん)細胞診検査は肺の入口付近にできたがんの早期発見を目標としております。剥がれ落ちた細胞が痰に混ざって体外に出たのを、顕微鏡で覗き、人間の目で判定を致します。

この検査単独では、正常であったとしても、がん細胞が剥がれて落ちた時に、痰に混じるという事から肺がんが無いという根拠にはならないので胸部X線検査と併用して受診される事をお勧めします。

CT検査

「永年たばこを吸ってきたから、心配だ」という方に超早期の小さい肺がんの発見に役立ちます。

低線量の胸部CT検査

らせん状に肺の断層像を撮影するため、通常の胸部X線撮影では肋骨のかげなどで死角となって見つからなかった微小な肺の早期がんを発見することが可能です。

こんな方はぜひ検査を

  • 40歳以上の喫煙者
  • 喫煙指数(喫煙年数×本数)が400本以上 ※年齢に関係なく
  • 咳や痰、胸痛が1ヶ月以上続いたり、連続して血痰がでる
  • 50歳以上
  • 3親等以内にがん患者がいる
  • 粉じんなどの作業歴がある
  • 重クロム酸、石綿、ピッチなどを取り扱う業務に従事している

中央診療所

神奈川県横浜市中区日本大通58 日本大通ビル

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集団検診センター

神奈川県横浜市金沢区鳥浜町13-7

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