健診の流れ

1. 受付
健診は8時30分からのスタートです。健診内容によりますがおよそ3~4時間で健診は終了します。
2. 計測
身長・体位・体脂肪率のほかメタボリックシンドローム対策として腹囲の計測を行います。男性は85cm以上、女性は90cm以上の場合、内臓脂肪が溜まって、さまざまな生活習慣病の原因となるメタボリックシンドロームの疑いがあります。
3. 血圧
血圧は睡眠不足やストレス、活動量などさまざまな要因によって変動します。高血圧は脳卒中、心筋梗塞など心臓病の危険因子です。遺伝的要因もありますが日頃から塩分の摂りすぎや体重増加に気をつけることが大切です。
4. 採血
14ccスプーン大さじ1杯弱ほど血液を採ります。止血のため必ず5分間は採血部位を押さえてください。血液検査の結果のほとんどは診察時にお知らせできます。生活習慣病といわれる糖尿病や脂質異常症、痛風、貧血、肝胆道系疾患、腎臓病などの診断に役立ちます。
5. 聴力
選別聴力検査は聴力の低下を早期に発見するための簡便な検査方法です。1000Hz・30dB、4000Hz・40dbの音が聞き取れるかを片耳ずつ調べます。1000Hzの検査は日常会話の聞き取り能力を、4000Hzは難聴傾向の早期発見の目安として行います。
6. 視力検査
視力検査は自動測定装置で行います。すぐそばにスタッフがついていますので、操作がわからない方にも安心です。
7. 眼圧検査
眼圧は、空気を眼球に吹きかけて眼球を少しへこませるのにどれくらいの圧力が必要かを計って測定します。検査は痛みもなく、短時間で終わります。緑内障などの病気を発見します。ただし眼圧が変化しない緑内障はこの検査だけでは発見できませんので眼底検査も必要になります。
8. 眼底検査
全身の血管の中で唯一血管を直視できる場所が眼底です。
緑内障、黄斑変性症などの眼の病気ばかりでなく眼底の細かい血管の状態で動脈硬化や高血圧の状態をみることができます。
9. 腹部超音波
超音波とは、人間に聞くことのできない高い周波数の音のことをいい、空気中は伝わりにくく、液体中は伝わりやすい性質があります。体のなかで反射した超音波を使って各臓器の画像をつくっています。腹部超音波検査は、痛みや危険性もないので繰り返し検査を行えます。
10. 胸部X線
胸部X線では肺の全体像や大血管、心臓や横隔膜等の形状などが観察できます。肺炎・肺結核・肺がん等の肺疾患を、読影診断します。
この検査はX線検査の中でいちばん馴染み深い検査でしょう。技師の声にあわせて息をいっぱい吸い(肺全体を膨らませて)止めて下さい。あっという間に検査は終わります。
11. 胃部X線
胃部X線検査では胃・十二指腸球部の疾患をみつけるために行います。発泡剤とバリウムを飲んでいただいた後、体を回転させたり、上下に向きを変えていただいて撮影をします。
正確な検査をするために、前日の夕食は21時までに済ませその後の飲食はおやめください。消化を助けるために食後2時間は就寝しないことをお勧めします。また、ゲップの我慢や体を動かすことなど皆様方のご協力でよい検査ができますのでご協力よろしくお願いします。
12. 心電図
心臓が動くとき電流が発生します。心臓の電気的変化を体の表面からとらえ機械で増幅(拡大)して記録したものが心電図です。心電図は不整脈や心筋梗塞などの虚血性心疾患、心肥大などの診断に役立ちます。しかし心臓のことが何でもわかるものではなく症状があったら心臓超音波や負荷心電図などを組み合わせて行うことが必要です。
13. 肺機能検査
肺に空気を入れたり出したりする働きを検査します。検査ではスパイロメーターという機器を使って最大に息を吸い込んだ状態から最大限の努力で息をはき出していただき(努力性肺活量)、その値をコンピュータで解析、記録します。
14. 問診
健診で的確な診断や指示をだすためにはあらかじめ記入していただいた問診票をもとに、看護師が既往歴や自覚症状についてくわしく伺います。
この情報が医師による診断のための大切なデータとなるのです。
15. 診察・結果説明
検査終了後には担当医がコンピュータ画面を用いて結果の説明をいたします。血液検査、尿検査、身体測定などのデータが過去3年分表示されます。生活習慣病の早期発見に重点をおき、検査値に変化がみられた方にはグラフを使ってわかりやすくご説明いたします。
16. 保健相談
生活習慣を変えることは難しいですが、検診を受けたことをきっかけにご自分の健康について振りかえる時間をもっていただけるように、今できることをいっしょに考えたり、健康状態の確認を行うのが保健相談です。
17. 会計・食事
お疲れさまでした。
受診結果はおよそ10日ほどでお手元に郵送させていただきます。受診結果をごらんになってご相談・ご質問がございましたらお気軽にお電話ください。人間ドック専属のコーディネーター(保健師)がお応えいたします。

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