乳がん検診

どんな検査?

乳がんになる日本人女性の割合は年々増えており、現在、9人に1人(※1)が乳がんにかかるといわれています。年齢別では、40歳代後半から60歳代前半の女性に多くみられます。しかし、乳がんは、早期に発見し、治療を行えば治るがんなのです。日頃からブレスト・アウェアネスを取り入れ、早期発見のために、マンモグラフィなどによる定期検診が大切です。
乳がん検診は、マンモグラフィ(乳房X線検査)や超音波検査を行います。当協会では乳がん検診の精度向上をはかるため、マンモグラフィと超音波検査の併用をお勧めしています。
 ※1 国立がん研究センターより

マンモグラフィ <検査時間:5~10分>

 

どんな検査?
乳房専用の装置を使用し、X線撮影を行います。重なり合っている乳腺内に異常がないかを判りやすくするため、乳房をプラスチック板で挟み、薄く拡げて撮影します。多少の痛みを感じることもありますが、圧迫時間は数秒です。リラックスしてお受けください。

当協会のマンモグラフィ機器は、通常のマンモグラフィと3Dマンモグラフィに対応しています。両方の撮影を連続でおこなうことができます。
人体には安全なの?
微量ですが放射線の被ばくを伴います。1回の撮影で受ける放射線量は、日常生活で年間に受ける自然放射線(約2.4mSV)の1/10程度とわずかです。
どんな人が受けるの?
厚生労働省では40歳以上の方への定期的なマンモグラフィの受診を推奨しています。乳がんの可能性がある石灰化(カルシウムの沈着)の発見に優れている検査です。ご自身が触ってしこりがあると自覚する前の早期がんの診断や治療に有効であることが主な理由です。

3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)を追加できます

3Dマンモグラフィはどんな検査?
photo image通常のマンモグラフィは、1回の圧迫で1方向から撮影し乳房全体を平面的に表示します。
これと異なり3Dマンモグラフィは、乳房の断層撮影ともいえる撮影方法です。1回の圧迫で角度を変えながら乳房を多方向より撮影し、収集した画像データを立体的(3D)に再編成して表示します。通常のマンモグラフィに比べ、乳腺の重なりを少なくすることで病変を検出しやすくすることができます。

3Dマンモグラフィの撮影方法は?
当協会では通常のマンモグラフィとあわせて3Dマンモグラフィの撮影をおこなうことができます。
撮影は通常のマンモグラフィと同じ機器を使用します。通常のマンモグラフィと3Dマンモグラフィは併せて撮影が可能で、連続した圧迫時間は7~8秒です。撮影時間は、通常のマンモグラフィと3Dマンモグラフィあわせて5~10分程度です。

詳しい撮影方法などはこちらをご覧ください。
※動画が再生しない場合は、画面の更新を行ってください。(PCの場合:F5キー)

【素材提供元 GEヘルスケア・ジャパン株式会社】

3Dマンモグラフィが有用なのはどんな人?
深部の画像をより鮮明に確認することができるので、乳腺組織が重なり合う「極めて高濃度」や脂肪が多い「脂肪性」だけでなく、あらゆるタイプの乳房に有用と考えられています。遺伝性乳がんの経過観察の方にも有用です。
◇乳房構成の解説はこちら

当協会は「日本乳がん検診精度管理中央機構」から『施設』『技師』『医師』3つすべての認定を受けています

マンモグラフィ検査で、正しい診断をおこなうためには、
 (1)施設・機器の精度
 (2)技師の撮影技術
 (3)医師の読影能力
という3つが求められます。日本乳癌検診学会など6学会で組織した「日本乳がん検診精度管理中央機構」では、これらの精度管理において、充分な精度を認める医師、技師、施設に対して認定をおこなっています。
当協会は、全国的に見ても数少ない、医師・技師・施設の3つすべての認定を受けた検診機関です。

 

乳房超音波検査 <検査時間:約10分>

どんな検査?
乳房に超音波をあて、乳腺内の腫瘤(しこり)なとを調べる検査です。乳房にゼリーを塗り超音波を発生・送信するプローブを乳房に当て、動かしながら画像データを撮影します。
人体には安全なの?
人体に害のない超音波を用いるため、被ばくや圧迫の痛みはありません。妊娠中の方や妊娠の可能性がある方でも安心して検査を受けることができます。
どんな人が受けるの?
乳腺濃度 (乳房内の乳腺量の多さ)に影響されずに、しこりの種類がわかりやすい検査です。そのため、乳腺濃度が比較的高い日本人女性には、マンモグラフィと併用することで乳がんの早期発見が期待できます。

年代ごとにおすすめする検査方法

乳腺が発達している20歳代30歳代は「超音波検査」(※2)、それ以降は「超音波検査」と「マンモグラフィ」の併用、もしくは「3Dマンモグラフィ」がおすすめです。

※2 近親者に乳がんになった方がいる場合は、どの年代でもマンモグラフィとの併用が望ましいです。

視診・触診

視診とは、乳房の大きさや形・左右の乳頭の位置・乳房の変形・左右差の有無、皮膚の状態 また乳頭部のただれや異常分泌がないかを医師の目で見て判断することです。

触診は乳房を実際に触ってみて、しこりがないかを判断し、しこりを触れた場合は場所を確認し、しこりの大きさ、形、硬さ、表面の状態、可動性などをチェック することです。

ブレスト・アウェアネスをご存知ですか?

ブレスト・アウェアネスとは、「自分の乳房を意識する生活習慣」のことです。
日頃から自分の乳房に関心を持ち、変化に気づけること。「これはおかしいな?」と思ったら、ためらわずに専門医へ受診し相談すること。これが、乳がんの早期発見・早期治療につながります。

ご予約・お問い合わせ先

運営部
電話045-641-8502
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  • 時間:9:00~12:00/13:00~17:00

中央診療所

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集団検診センター

神奈川県横浜市金沢区鳥浜町13-7

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